誰でもいいって訳じゃない

赤西とSMAP、その他J事務所のつまみ食い

やっぱりさよなら出来ないや。

少し時間が経って、頭と感情に広がった衝撃の波紋がゆっくりと静かに落ち着いてきました。はてなでいろんなハイフンさんのブログ読んだり、Twitterで流れてくる呟きを拾い上げて、あの瞬間何を感じたのか、そこから何を思ったのか、たくさんの感情に触れて、泣いて、やっと消化出来てきた感じです。私は元来自分の気持ちを表現することが不得意なので、他人の反応や言葉から、「あ、そうそう!それ!」みたいに似たものを見つけては「そうか、私はこう思ってたんだなー」と答え合わせする感じのちょっとおかしな人間なんですけどね。


もうKAT-TUNを名乗り続けないでくれ、と書いた数日後にこんな事を書くのはマジで情緒不安定だなと思うけど、ファミクラに現れた亀が発した言葉を聞いたら、もう「KAT-TUNについていくよ!(号泣)」としか思えなくなった。いつだっていつだって、矢面に立つのは亀だ。二枚看板のうち、世間受けのいい方として売り出されてしまった時からもう10年、ずっとあの細く華奢な身体でいろんなことを受け止めてきた。多くの目を向けられ、言葉で斬りつけられ、実態のない世間とかイメージとかそんなものに振り回されて。語弊があるかもしれないけど、亀の場合は他のアイドルとは格別にそれが多かったと思う。自分を責めてはいない、ただ謝る必要があるから謝ってるんだよ、とあまりに大人過ぎる発言を聞いたら、過去最大にご迷惑をお掛けしたであろうシンメ担としてはもう何も言えねぇ…となったわけです。いつもいつもごめんね、亀。でも、いつもいつもいつも、本当にありがとう。あなたの言葉に救われた人間が少なくともここに1人、いるよ。

田口がなんで辞めるのか、辞めてどうするのか、気にはなる。なるけど、それは本人が言わない以上、言わないだけの理由があるんだろうし、辞めてどうするのかなんて心配は大きなお世話だと思っている。1度だけ行ったことがある山下智久さんのコンサートは、ソロになって初めてのエロPでした。あの手紙を読む演出の時、私は横浜アリーナでボロボロ泣いた。特に山下さんを応援してきたわけでもないし、ジュニアの頃からずっと知っていたしチラチラと活動を見てはいたけど、NEWSのCDやDVDを買ったことは一度もなかった。脱退を発表した時も「あーあ、また赤西くんの悪影響だって言われる…」と自担が叩かれることを気にしたくらいのものだった。それでも、あの手紙に書かれていた言葉たちは私の胸に刺さった。長いこと悩んで、悩んで悩んで悩んで、たったひとりで追い詰められて苦しんだ末に出した決断で、たぶんどっちを選んでも同じくらい辛くて、同じくらい後悔するかもしれないけど、正解なんてない選択だから。それでも選んだこの今が、これからが、少しでも後悔ないものになるように周りにいてくれるスタッフ、そして何よりファンの皆に感謝して、信じて、前に進むと。その覚悟の強さ、悩んだ時間の苦しさを想像しただけで胸が詰まった。誰もが羨むキラキラと光り輝くステージ上にいて、たくさんの歓声を浴びてたくさんの愛情を受け取るアイドルは、その実、何処にも吐き出せない苦しさや痛みを抱えても、それらをスポットライトに照らし出されないよう必死に隠して私たちの前に立っているんだなと気付かされた。アイドルは、悩んではいけないのだ。少なくとも悩んでいることを気付かれてはならない、自分を愛し、応援してくれているファンという存在の前では。

田口だって、きっとたくさんたくさん悩んだんだろう。前の2人の事があったんだから尚更。KAT-TUNが大好きなんだから尚更。ファンが大切だから尚更。性格的にも悩まなかった筈がない。苦しまなかった訳がない。考えて考えて追い込んで追い詰められて崖っぷちで下した決断だったんだろう。それを、どうして責められようか。どうして止められようか。今までの田口を見ていたらそんなこと出来ない。全力でKAT-TUNを楽しんで、楽しませてきてくれた田口の気持ちに嘘は無かったし、それを見ていた私の“好き”という気持ちにも嘘はなかった。全力で楽しかったし、幸せだった。大好きだった。それだけは何があっても絶対に変わらない。

実は何処かの星の王子様で王位を継承しなければならない説と、平行世界では6人で10周年迎える説、私も好きです。でも逆説的だけど、こんな事になるくらい刹那的で無頼な奴らだったからこそ、あの爆発的な熱狂を生めた説も好きです。一人一人のエネルギーが高過ぎて同じ器に入れておけなかったのかなと。トータルエネルギーも個々のもつエネルギーも高過ぎて、KAT-TUNという同じ器に入れておいたら粒子同士があちこちに跳ね返って耐えきれずに外に飛び出ちゃった感じ。それくらいすごいグループだったんだなって、改めて6人並んだ画像を見て思うわけです。ただただ6人が並んでいるだけで、その空間ごと愛おしい。

やっぱり私にとってはあの6人がKAT-TUNであって、赤西くんも、聖も、亀も田口もたっちゃんも中丸も、KAT-TUNなんです。ソロを認めてないとか5人、4人のKAT-TUNを認めてないのではなくて、なんというか。言葉にするのが難しいんだけど、あの頃は確かにあったよね、と覚えておきたいんです。あんなに大好きで夢中になった人たちだから。みんな引っ括めて、大好きだったよ。今でも、大好きだよ。そしてこれからも、大好きだよ。