誰でもいいって訳じゃない

赤西とSMAP、その他J事務所のつまみ食い

赤西くんを宣伝してみよう。

赤西くんのアルバム"Me"が発売されました。

 
これがすげーいいアルバムで、生まれ変わっても君を愛する系ラブソングから、ノリノリのパーティチューンまで振り幅が大きくて赤西くんの世界観がギュッと詰まってて、これ聴いて!みんな聴いて!!!って思うんだけど、なかなか声を大にしては言えないでいます。なんでだろうか。もともと赤西くんの世間一般的なイメージが良くないことは分かってて、リアルでもあかにしゃーであることは本当に親しい人にしか言わないことにしてるんですけど、せっかくブログやってて、なのにここで赤西くん絶賛しないでどーすんだって話なんですけど、何故か書けなくて。言いたいことが泡みたいにポツポツと浮かんでは消えて行くような感覚。言いたいことがドバーッと溢れてまとまらないって訳じゃなくて、どこの言葉も意味を持たなくなるというか、説明できないって手放してしまうようなイメージ。それでもやっぱりこのアルバムを通して赤西くんを少しでもいいから知ってほしい!試しに一曲だけでも聴いてみてほしい!と思うので、拙いながらに書いてみようと思います。
 
 
今回のアルバム収録曲も例に洩れず、赤西くんが全曲の作詞、作曲、プロデュースをしています。前回のミニアルバム"Mi Amor"発売が去年の11月。そこから7ヶ月でアルバムをリリースするというのは、たぶんかなり早いペースなのではないかと思います。もちろんこっちも赤西くん全面プロデュース。それだけの曲をこんなハイペースで生み出せることにまず尊敬する。そして何より私が一番凄いと思うのは、「ほぼ全ての曲が一度イントロを聴いただけで"心地良い"と感じられる」ことです。リズム、音色、キーの高さ、すべてが組み合わさって空気を振動させ、その波が鼓膜に届いて電気信号に変わりシナプスを伝って脳に届き再び組み立てられてやっと音楽として認識されたとき、一発で一番気持ちいいところに響くんです。これはたぶん好み、趣味嗜好があるので私だけかもしれないんですけど、バラードでもHip Hopでも変わらず、聴き始めのイントロからストンと気持ちいいところへ落ちて来て、ワクワクする。
 
例えば今回のアルバムのリード曲の"Let Me Talk To You"なら、歌い出した赤西くんの切ない声色が頭の中で鳴ると一気に曲の世界が広がり始める。真っ白だった世界にたくさんの花が次々に咲いていくような景色。サビにくれば迫力を増して怒涛のように赤西くんの伝えたいことが押し寄せてくる。初めて聴く時にはそのメッセージ量の多さと強烈さに負けてしまって掴みきれない。ただただ純粋にその波に押し流されて心が震えて涙が出る。哀しいとか切ないとかでは説明できない感情が溢れて来て、胸が締め付けられて言葉にならなくて代わりに涙が出る。比喩ではなく、本当に赤西くんのバラードを聴いた初回や生で聴く時には必ずこうなります。ただただひたすら歌う赤西くんの声に聴き入り、頭の中がそれだけでいっぱいになる。音の一つも拾い損ねないよう必死になって耳をすます。曲が終わっても頭の中にはずっと音が鳴り続けて、広がったその世界の中にいて、抜け出せない。赤西くんの場合、バラードは日本語詞のものが多いので、一回聴いただけでだいたい歌えるようになるんですが、それもすごい。インパクトが強くて残っちゃうんですよね。歌詞に使われる日本語はとても簡素で、優しくて、難しくないからこそすごく強烈で、ストレートで、純粋で美しい。この人の中にはこんな感情があるんだって突きつけられて、この人の目に映る世界はこんなにも綺麗なんだって嬉しくなる。
 
また、ノリノリの曲、例えば今回のアルバムにも入っている"Good Time"なら、突き抜けた透明な歌声が目の前を先ほどとは違う新しい世界に塗り替えていく。たくさんの笑顔が見えて、自然と自分も笑顔になる。眩しい陽射しと白い砂浜にいるかと思うと、サビになれば海の中にたゆたって水の中で遠くから歌が聴こえてくるように感じる。無重力で身体が軽くて自由でどこまででもこの世界が続いているように感じる。ノリノリな曲の場合日本語と英語の比率が同じか英語の方が勝ることが多いのですが、その響きというか語感の良さが毎回心地良い。何度聴いても飽きなくて口ずさみたくなる。
 
 
赤西くんの歌はだいたい一曲ずつ世界観がしっかりとしていて、メッセージ性が強いものが多い気がします。だから曲が終わるごとに物語を一つ読んだかのような、映画を一本観終わったかのようなあの心に残る感覚を残していく。そしてまた新しい曲が始まれば全く違う世界の幕が上がり、次の世界へと目の前の景色が塗り替えられていく。赤西くんが連れて行ってくれる世界はどれも美しく壮大で幻想的だ。でもこれは受け取った私が勝手にイメージした世界であって、本人の見ている、あるいは見せたい世界とは全く違う場合もある。それが分かるのがLIVEだ。モニター、ライト、衣装、ダンサーなど本人がこだわって創りあげた演出を見ると自分のイメージとはかけ離れていることも多々ある。私にはない価値観、視点、表現でそれをまざまざと見せつけられると、あぁ赤西くんの頭の中にはこんな世界があったのかと目を見張る。そのためにも出来ればライブハウスではなくて、ちゃんとステージと照明が揃って客席と舞台が近過ぎない会場でLIVEをしてほしいと思っていたけど、今年の夏のツアーはホールの会場を回るのでそれが叶いそうで嬉しい。もちろんファンとの距離が近い方が嬉しい人がいることも分かっているけど、私は何より赤西くんの表現する世界が好きなので物理的距離よりも演出面を重視して作り込んでほしいと思っています。近過ぎると赤西くんのビジュアルの圧倒的な美しさに緊張して、純粋に音楽を楽しめないっていうのもあるけど。
 
 
なにが言いたいのか分からなくなってきた。いや、元から目的もゴールもなく書き始めたんだけど。これで赤西くんの宣伝になってるかな。なってない気しかしない。でも、本当に完成度が高いんです、このアルバム。今までの曲ももちろん良いんだけど、でも赤西くんのことよく知らないとか、どうせ英語でかっこつけた曲ばっかりなんでしょとか思って食わず嫌いをしている人にはこのアルバムをお勧めしたいんです。聴いてください。知ってください。赤西くんが今、歌っている世界を。赤西仁という人間を。タイトル通り、"Me"=赤西仁を体現するアルバムになってると思います。私が作ったんじゃないけど偉そうに言ってすみません。
 
 
そして全然短い!もっと言葉を尽くして語らなきゃ!って思って冒頭に戻ったらまぁ結構な量の文章になっててびっくりした。これ以上グダグダと書いてもきっと同じことしか言えない気がするので、百聞は一見に如かず。の逆で一回聴いてみてください。オフィシャルのつべ動画を貼っておきます。30秒ですが、よかったら再生してみてください。そして気になってもらえましたら、iTunes Storeへ飛んでもらえれば"Me"アルバムの全曲をプレビューで無料で視聴できます。こちらは一曲1分ちょいずつ聴けますので、味見してみてください。よろしくお願いいたします。