誰でもいいって訳じゃない

赤西とSMAP、その他J事務所のつまみ食い

Crazy Fiveは神曲なんじゃないかと思う

もうヤダ現実つらい働きたくないと思ったタイミングで週末が来るから、世の中上手くできてるなと思いました。どうも、まななです。

 
今更だけどこの曲についてはいつかは書かなきゃならないと思っていたから、お付き合いください。SMAPさんが2012年に発売した20枚目のアルバム「Gift of SMAP」に収録されている、この素晴らしい曲について。知らない方に向けてざっくり紹介しますと、SMAPのメンバー紹介ラップで、作詞作曲にN.マッピーという名前でリーダー中居正広さんが関わっています。今までにもメンバー紹介ラップは1999年発売のアルバム「BIRDMAN」に収録されている"Five True Love"、2002年発売のアルバム「Drink!SMAP!」に収録されている"Five Respect"の
2曲があったんですが、コンサートでもほぼ必ず歌われ、しかも最高潮に盛り上がる曲として絶大な人気を得ていました。この2曲を指して"ファイブもの"とか"ファイブシリーズ"と呼んだりしていたのですが、そこに新たな一曲が加わったわけです。ってことで、シリーズを順に追って見てみましょう。
 
 
ファイブシリーズ1曲目 "Five True Love"
作詞:しんご
紹介順:木村→稲垣→草彅→香取→中居
歌い順:中居→木村→稲垣→草彅→香取
 
作詞に「しんご」、作曲にN.マッピーとあるので、慎吾ちゃんが書いて曲は中居さんが作ったのかな。中居さん紹介部分はきっと慎吾ちゃんが書いたんだろうけど、慎吾ちゃん紹介部分は中居さんが書いてるはず。内容的に。
この曲の特徴としては、まず紹介順が年齢順だということ。年上から順に紹介し、トリは中居さんでちょっとオチをつけてます。紹介内容もわりと個人の特徴を詳しく書いていて、まさにメンバー紹介らしい内容です。サビでは「人ごみかき分け逃げてるわけじゃない」「このまま Get a happy night」と歌っています。ちょっと後ろ向きにも感じられる言葉が並んでて、ん?となります。1999年と言えば「夜空ノムコウ」がミリオンを達成した次の年。SMAPとしての人気と知名度が爆発的に上がっていた時期ですが、同時に中居さんや木村さんはアラサーに突入。「SMAPはいつまでアイドルなのか?そろそろ解散か?!」と言われていた時期だったと思います。それまでのアイドルといえば、デビューから5.6年で人気の絶頂期に惜しまれつつも解散する、というのが定番の流れだったので。でもこの時にはもう中居さんは解散しないことを決めていたんだろうなぁと思うと、アイドルとしての常識を打ち壊す新しい時代を作るんだという決意の言葉にも思えてきます。人ごみ=多くの大人たちの意見をかき分け逆らうけれど"逃げてるわけじゃない"。今までの常識なんて"何もいらない"、このままアイドルとして夢の中を走るんだ。的なことかなと。
 
 
ファイブシリーズ2曲目 "Five Respect"
紹介順:木村→草彅→稲垣→香取→中居
歌い順:中居→木村→草彅→稲垣→香取
 
紹介順で前回とはごろーさんとつよぽんが逆になってます。SMAPの中間管理職、ごろーさんが真ん中にきたわけです。このアルバムが出る前年、ごろーさんは事件を起こしてしまい謹慎。歌詞にも「この人いないとやっぱりロンリー」「お帰り ハリキリ ゴロー!」と入っているので、かなりごろーさんを意識して作られた曲だと分かります。サビにいたっては「ピンチはほら チャンスだと」「そうさWe wanna No.1!」と言ってるのでもうモロ「ごろーちゃんおかえり!五人揃った俺らはやっぱり最高だぜ!」的な歌だと思ってます。その後歌詞をちょこちょこ変えつつ10年近くこの歌を歌ってきたので、多分SMAPさんにとってもファンにとってもこの曲は思い出深く、大切な歌だったと言えると思います。
 
ファイブシリーズ3曲目 "Crazy Five"
作詞:N.マッピー/宮下浩司/宮下昌也
紹介順:木村→草彅→稲垣→香取→中居
歌い順:中居→木村→草彅→稲垣→香取
 
さて本題のクレファイですが、一番の特徴としてはメンバー紹介ラップ以外の歌詞が多いということ。あとメンバーの名前コールするところでファンとの掛け合いができるようになってて、木村さんなら、ファン「木村くんー!」木村「なーあーにー!」と返してくれます。LIVEでは「なんざんしょー!」とか「メリークリスマス!」などその時によって返しが違うので、もうめちゃくちゃ楽しいです。これとJoy!を踊るためだけにLIVE入りたかったくらい楽しい。LIVEで歌って盛り上がるために作ったんだなぁと一回聴くだけで分かる曲です。さらに中居さんのラジオに来たメールで「CD音源よりもLIVEの方が、"なーあーにー?"のあとに間がありますよね?」というファンの人からの指摘に「よく気がついたね!そうなの、盛り上がるようにわざと間を開けてて、公演ごとにちょっとずつ伸ばしてるんだよね」みたいなことを言ってて、もうその細かいところへのこだわりとか緻密すぎる計算に、"本当にこの人はもう…!"ってなりました。ファン「○○くんー!」→メンバー「なーあーにー!」→\キャーーー!/→音楽(メンバーソロダンス)となるように歓声部分の時間をちゃんと作ってるってことなんです。そうすることでしっかり一人ひとりのレスポンス後に盛り上がるし、その盛り上がりが音で流されないから熱が溜まっていく感じがする。たぶん、他のグループでは目を付けないこういう1秒にも満たないところにこだわるからこそ、SMAPのLIVEはエンターテイメント性が高いし、満足感があるんだろうなぁと思います。
 
話が逸れた。
歌詞についてですが、メンバー紹介部分はあまり個人の情報には触れてません。これまた中居さんのコメントですが、「慎吾に作ってと言われて。時間がなかったんだけど、書き溜めてあるノートから言葉を組み合わせた。かっこよく、英語を多めに入れた。」的なことをどこかの雑誌で言ってた気がします。誰か正確な情報ください。その通りで、掛け声的な英語が多く、木村さんとつよぽんを紹介し終わるまではノリと勢いだけの曲にも思えます。二人のパートが終わるとサビ?になります。
 
Far away! 若すぎたんじゃない

 

そう誰にも従わずに 突き進んだ証
So far away! もう一人じゃない
さぁ手を取り Yes, We are all one.
涙を越え明日へ… 1234 Crazy 5!
 
"若すぎたんじゃない、誰にも従わずに突き進んだ証"という部分で、私は一番最初のファイブ曲「Five True Love」を思い出したんですよ。"人ごみかき分け逃げてるわけじゃない"の部分。誰にも従わず周りに流されず、時代の新しい1ページを切り拓いてきたSMAP。若さからくる暴走ではなく、逃げていたわけでもなく、ただ突き進んだだけだと。さらにあの頃は"何もいらない"と何も持たず手ぶらで突き進むつもりでいたけれど、今は"もう一人じゃない、手を取る仲間がいる"と歌っています。ここでのWe are all oneとはファンたちのことを指すのではないかと解釈しました。We are SMAP!っていうツアーもやったしね。ファンのみんなと涙を越えて明日へ行くぞ!と。
そしてこの後ごろーさん、慎吾ちゃん、中居さんの紹介を経て大サビへと向かいます。
 
Far away! 五つの星屑
くじけそうでも拳をあげろ 皆が迷わぬように
So far away! 信じる気持ちは
わすれないよ Yes, We are all one.
諦めない明日へ…
 
"五つの星屑"とはもちろんSMAPさん5人のことでしょう。次の"くじけそうでも拳をあげろ、皆が迷わぬように"この部分がすごく好きなんです。振り付けも拳をあげて歌っているから、余計にぐっと胸にくるものがあります。常に新しいことにチャレンジし続け時代を切り拓いてきたわけだから、もちろんくじけそうになることもあったんだろうけど、それでも高く拳を突き上げなければならない。俺たちはここにいるぞ、と。ここで言う"皆"とはファンのことはもちろん、後輩たちのことも指すんじゃないかなと私は勝手に思ってます。アイドルとして、ジャニーズとして筆頭にいるSMAPだからこそ、新しいアイドルとしての姿を示すために拳をあげているのかな、と。
 
探してた道しるべは 踏み出した最初の一歩で
無限に広がる期待 あの頃に見た儚い夢を…
ちっぽけなこの手のひら それでもギュッと握って
奥歯を噛み締めていた 負けたくない 強い眼差し…
 
"探していた道しるべ"とはアイドルとしてのゴール、結末のことかな。「終わらないアイドル」としてのゴールは何処にあるのか。今まさに突き進んでいる最中のSMAPが振り返るスタート地点に立つ自分たち。デビューという最初の一歩を踏み出すときには無限の可能性があって、たくさんの期待の中で壮大な夢を胸に秘めていた6人の若者たち。しかしデビュー直後に当時の有名音楽番組が次々と終了。歌を披露する場所もなく数年間はオリコンで1位を取れなかったり、コンサートをやっても会場が埋まらなかったりと良くない意味での異例続きだった自分たち。何も持たない小さな手をギュッと握りしめ、悔しさで歯を食い縛り、それでも負けたくないと強い眼差しで見つめていたのは何だったのか…。
 
So far away! この胸の奥に…
過ちをおかし続け それでも信じてた…
So far away! いつか謎を解き
導くだろう Yes, We are all one.
涙を越えて…
 
ここは、つよぽんとごろーさんのソロパート。聴くとわかりますが、この曲の中でノリノリな英語詞以外の部分はここだけなので、すごく目立ちます。特につよぽんの部分は、他4人が歌うつよぽんの肩に手を置くのでもう見てるこっちがウルウルしてきます。たまに歌ってるつよぽんもウルウルきてます。
"過ちをおかし続け"どうしてもこの部分でつよぽんのあの騒動が頭を過ぎります。確かに過ちだったけれど、"過ちをおかし続け、それでも信じてた"って文章はちょっと日本語としておかしいかなって思うんですよね。過ちをおかしたのはまぁ言ってしまえばつよぽんとごろーさんな訳で、長い目で見たらSMAPは"過ちをおかし続け"たのかもしれない。でも"それでも信じてた"のはファンの方ではないかなと思うんです。それでもSMAPは解散せず、SMAPのままでい続けてくれると信じて応援してきたよ、と。あっ、でもこれを作ったのは中居さんだから中居さんの目線でもあるのかな。俺たちは過ちをおかしたけど、それでも自分たちを信じてきたよ、ってこと?あるいは信じたのはつよぽんやごろーさんのこと?もしくは、ファンの皆の応援を信じてたよってこと?うーん、この一文って実はすごく奥が深いんじゃないかなって思ってます。他の人の読み取り方も聞いてみたい。
そして後半はごろーさんのソロパート。ここの言葉もすごく引っかかる。"いつか謎をとき"。謎ってなんだ?急に出てくる謎という言葉。そして"導くだろう"。謎を解いて導く。SMAPが皆が迷わないように突き進む先へ私たちは導かれているわけだから、その辺のことと関係しているのかな。さっき出てきた「終わらないアイドルとしてのゴール」というのがSMAPが目指す先だとしたら、まさにこれが謎。もう言葉として矛盾してるしね。終わらないのにゴールって。だからこそ、"いつか謎をとき"なのかもしれない。「いつか」まだ見ぬいつか、先の未来にこの謎をといて皆を導くよ、ということなのかな。多少強引な気もするけれど許して。誰かもっとちゃんとした解釈教えて。
 
So far away! 五つの星屑
くじけそうでも拳をあげろ 皆が迷わぬように
So far away! 信じる気持ちは
わすれないよ Yes, We are all one.
諦めない明日へ… 1234 Crazy 5!
 
そして最後にもう一度この大サビを繰り返します。過去の回想から未来の"明日へ"と繋がるわけです。悔しくて握りしめていた小さな手を、今は頭上にあげて。あの頃に見た儚い夢を信じる気持ちを忘れずに、まだまだ明日へ、未来へと走る。Crazyな5人はここにいるぞ、と。この終わり方もまたSMAPらしく、かっこいいなぁと思わせてくるわけです。
 
 
そんなわけで、超独断と偏見で語ってみたクレファイ。なんかいろいろ言いたいことありすぎてごちゃっとしてますが、書いてて思ったけどこの曲はやっぱパフォーマンスを見ると全然違うんですよ。歌詞と音とダンスの三位一体で出来てる曲なので、やっぱ見なきゃダメっすね、これは。今年のCDTVお正月SPとかでも披露してたし、LIVEのDVDとしてはGift of SMAPとMr.Sに収録されているので、良かったらぜひお求めください。そして感想を聞いてみたい。
 
あとすごい気になってるんだけど、「あなたの赤西はどこから?」っていうアンケート誰かとってません?すごい興味あるんでやってる人いたら教えて。やってないんだったら、誰かやってくれ、ください。(土下座)もうすぐアルバム出るし、そしたら赤西くんのことも書きたいなぁ。その前に予約しなきゃなぁ…。