誰でもいいって訳じゃない

赤西とSMAP、その他J事務所のつまみ食い

SMAPというバラエティが終わる時

どうでもいい近状ですが、引っ越しました。

 

連日、荷物をまとめたり掃除したりそれをまた解いたり掃除したりで体中がバッキバキです。この時期、春から始まる新生活に心躍らせている人も多いんだろうなぁと思うけれど、あいにく私は一人暮らしをしていた都会から、実家のある田舎へと出戻りするだけなので、ちっとも心は躍らない。むしろ沈む。しかも8年も暮らしていた部屋を片付けたので、無駄に荷物が多かった。持ち帰る物よりも捨てた物の方が多かったのでは、っていうか確実に多かった。なんでもかんでも溜め込むのはやめよう、今度こそ部屋を綺麗に保てるようにしよう、と固く心に決めながら段ボールを組み立てていた。ちなみに、御曹司であらせられる嵐の櫻井翔さんは段ボールを組み立てられません。組み立て方をご存じないと思われます。こういう些細なことで(どうでもいい)ジャニ情報が出てくるのがジャニヲタだよねっ☆

 

 

さて、先日そんな引っ越しの荷造りにジャニヲタ友達のNが手伝いに来てくれた。っていうかNがいなかったら今回私は引っ越せていなかったと思う。マジ感謝。Nが持ってきた関ジャニ∞の十祭や嵐のPopcornのDVDを見ながら部屋を片付けていたんだけど、だから準備進まないんだよ!ということは重々承知です。ごめんなさい。夜中になって、NがSMAPのコンサートDVDが見たいと言い出したので、2002年の”Drink!Smap!"ツアーのDVDを再生した。これは、SMAPがCDデビューして11年目のツアーで、DVDに収録されているのは味の素スタジム(当時は東京スタジアム)の公演だった。奇しくもその前に見ていた関ジャニ∞はデビュー10年目に味の素スタジアムで十祭をしていたので、それぞれの10年間を振り返ってみていろいろと感慨深くなってしまった。

 

Nと「この時のSMAPはデビュー11年目だよ!」「中居さんいくつ?え、30!?」「慎吾ちゃん25ぉ!?!?銀髪ハァハァ抱いて!!!」とか言いながら見てたんだけど、今から13年前なので当然みんな今より若くて、でも木村さんと吾郎さんは何故か変わってなくて、つよぽんチョナンカンだった。”Drink!Smap!"といえば、同じ時期に同じ名前の炭酸飲料がキリンから発売されていた。

 

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ちょっと考えてほしいけど、アイドルグループの名前が付いた飲み物が発売されていたのである。ショップ限定とかヲタ向けにではなく、普通に全国で缶とペットボトルの両方が売られていた。これってめちゃくちゃすごいことなんじゃないかと思う。当時もなんとなくすごいなーと思っていたが、今冷静に考えてみたらすごい、めちゃくちゃすごい。事の重大さにびっくりする。それだけSMAPという存在が絶対的な国民的アイドルであり、世間の共通認識だったのだ。そしてそれは13年後の今も変わっていない。SMAPはこの13年間もずっと国民的アイドルで居続けた。CDデビューしてから24年間、結成してからは27年間売れない時期があったとはいえ、SMAPはずっとアイドルとして第一線で活動し続けてきた。最年長の中居さんと木村さんは今年で43歳になる。私は、こんなに長い間アイドルとして文字通りの第一線で活躍し、また人気と実力を兼ね備えているグループを他に知らない。

 

 

Nとそんな話で盛り上がった後、ふと私の中に芽生えた疑問がある。SMAPはいつまでSMAPなんだろう?」

 

 

最近はライブツアーも二年に一度しかなく、昨年の27時間テレビで見せた45分間ノンストップメドレーでも中居さんが体力の限界を感じてテレビ画面から姿を消すシーンがあった。歌って踊ってコントもこなすSMAPのライブは一公演約3時間、いくら40台の男性が働き盛りとはいえ体力的なピークはもう過ぎているのではないだろうか。テレビや雑誌、映画、舞台などで活躍することはこれからでも出来るのかもしれない。でも、あの唯一無二の世界を創りだす、私たちファンとの距離が一番近くなるあのSMAPライブは一体いつまで…?と考えてゾッとした。昨年の「笑っていいとも!」のグランドフィナーレで、中居さんはこんなスピーチをした。

 

 

「やっぱり…バラエティっていうのは非常に残酷なものだなとも思います。歌の世界っていうのは、いずれライブとかやれば最終日があって。ドラマもクランクアップがあって、映画もオールアップがあって。なんか始めるときにその終わりを…ゴールに向かって…それを糧して進んでるんじゃないかなって思います。でも、バラエティは終わらないことを目指して進むジャンルなんじゃないかな、と。覚悟を持たないといけないジャンルなんじゃないかな、と。」(一部抜粋)

 

 

私にはない考え方、物の捉え方だったので、ものすごく衝撃的で、そして何故かとてもショックだった。その答えがここにある気がするのだ。「私たちは、SMAPというバラエティと見ているのではないだろうか」と。27年前に始まったSMAPというひとつのバラエティを私はのほほんと楽しみ、搾取し、そこにあるのが当たり前かのように思っているけれど、それは終わりのないゴールに向かってひたすらに走り、残酷な道だと知りながらも覚悟を持って突き進む五人がいるからなのだ。

 

 

私はジャニヲタをやめたいと思ったことはない。けれど、もしこの先ジャニヲタをやめたいと思うことがあるとしたら、それはSMAPというバラエティが終わる時だと思う。とんでもない発想を持ったSMAPのブレイン中居正広が考える、SMAPのグランドフィナーレとは一体どんな演出なのか。見てみたい気もするけれど、その100倍見たくないという気持ちがある。今のうちに、SMAPというバラエティをめいっぱい楽しんでおこうと思う。